2016年1月31日日曜日

1st impression DSOX3012T

 退職金で買ったオシロ。何とか捻出できた。一番下のモデル。年中3割引きをやっているし。

 初めてのデジタルオシロはテクトロの2440.世界で最初のデジタルオシロ。もちろん中古で。
 表示が汚い。ファンがうるさい。これを見て、8ビットはだめだと思った。
 なのでPicoScorp5242Bを買った。16ビットはきれいだ。
 2440はブラウン管の時代。
 ほとんど使っていないけど、LeCroy Waverunner LT224を購入。カラーLCD。いつか4chが必要かもしれないという理由。VxWorksでうごいているらしい。この次の世代がWindowsになる?
 まだ、普通のオシロっていう感じ。でも、十分な演算能力やカーソル機能はある。

 DSOX3012Tは、ただのオシロ。到着して冷え切っていたので、半日放置して電源を入れる。
 タッチパネルでないモデルとケースが同じようだ。ボタンが並んでいる。
 帯域だけが異なり、ほかのスペックが全く同じ仕様になっている。なので、お金を払えば1GHzにできる。
 波形は一見きれい。スムージングがデフォルト? BenchVueからリモートにすると、階調表示ができないポイ。汚い。でも、8ビットとしてはきれいなような気がする。

 2時間ほどで、ほぼ使い方が分かった。
 最近の測定器のメニューの作りに慣れれば、操作の違和感はない。

 測定で周波数やp-p,rmsが数値で出る。立ち上がり時間は、10%,90%に勝手にカーソルが出て常時表示が出る。色づかいも、イラッとするものではない。
 タッチパネルで波形の一部を拡大をすると、左下にすかさずundoが出る。この辺りは、すごくいい感じの操作性。
 タッチパネルだけでなく、物理的なボタンやダイヤルを併用できるのは、PCオシロよりぐんと操作性が良い要素。
 WindowsCE6マシン。それまでのメモリとかプロセス数の制限がほぼなくなっている。

 オプションでハード周波数、DMM機能を追加した。お金を払った意味を感じられない。だって、測定の表示エリヤと同時には表示してもらえない。フローティング表示タイプを期待していたのに。
 デモの時は、文字が大きいので役には立つけど。個人的には不満だ。

 FFTも、独特なところがあるが、なんとか使えそうな操作感。オーディオ用途としては、どうなのだろうか。まだ評価のレベルに達していない。-90dBVぐらいまでのノイズフロワレベルのように読みとれる。

 どうでもよいことだけど、リヤ側からみると1万円のラジカセの雰囲気がただよう。

 PCとはUSBでつないで、BenchVueを使う。なぜか、この会社の資料には書かれていない。
 これで、E3631A 80Wトリプル出力電源 接続はGPIB-USBアダプタ。34461A DMMはビルトインのLANの3つがBenchVueで使えるようになった。作っている側は、なぜかどのインターフェースでつなげばよいかを示していない。


 HP Agilent keysight 三つのロゴがそろった。BenchVueは新しい製品の販促ツールなので、古い型番の機器はサポートされていない。
 HP-IBがGPIBに汎用化された。このBASICで使っていたコマンド体系はSCPIに受け継がれたようだが、keysight社さん、BenchVueをオープンソースにしてください!
 本体のhpは利益追求型の会社になった。この世の中、無理なのかなー。BenchVueがオープンソースになれば、学生レベルでも、格段に計測器がたやすく使えるようになる。
 経営者判断だが。無理かなー。



ゲーティッドFFT
 このオシロの宣伝文句なのだが、マニュアルにはそういう言葉が出てこない。一体どうしたら実現できるかわからなかった。苦節、4時間。マニュアルpdfに穴が空くくらい読み込んで、なんとかその一端を見つけた。
 テクトロのミックスド・シグナル・オシロスコープ4000シリーズと同じく、時間軸の特定な場所をFFTで解析できる機能。

 愚痴;読んでわからない操作マニュアルは捨てたい。

 FFTのボタンを押して、画面の最下端のメニューに並んだ右端にある「その他 FFT」を押す。FFT ゲートのメニューを押すが、ゲーティングなし しか選べない。ゲーティング とはなにかはどこにも説明がない。
 「ズームによりゲート:FFT は、下にあるズーム・ウィンドウのソース 波形で実行されます。 」という説明があるが、ズーム・ウィンドウ とはなにか?
 ズーム・ウィンドウ で検索すると、図43という カーソルの説明図が出てくる。画面が上下に分かれている。下がズーム・ウィンドウらしいが、どうやってそれを出すかがわからない。
 ズーム で検索。 ズーム・キーを見つける。
 最初のほうのページに、
「ズーム ・キー: ズーム・キーを押すと、水平軸メ ニューを開かずに、オシロスコープのディスプレイをノー マル・セクションとズーム・セクションに分割できます。 
 ノー マル・セクションとズーム・セクションに分割! ズーム・セクションがズーム・ウィンドウだとあたりをつける。まにゅるは想像力を働かせるものではないと思うが。
 ズーム・キーを押すと、画面が上下二つに分割された。

 この会社、ボタン操作とこの新しい3000シリーズのタッチキーの操作が、中途半端に実装されている。初めてタッチキーモデルを使う人にとっては、タッチキーですべてが完了しないのは納得ができない。
 どこかしら、ボタンを押さないと始まらないような操作になっている。
 イライラ!

半分理解できたゾーンタッチトリガ
 これも、キーサイトの独自用語。マニュアルには存在しない! 

 タッチスクリーン上で指をあててスライドさせて領域を作ることができるのはすぐにわかる。ここまでがゾーンタッチの意味。この用語もマニュアルにはない。

 トリガで検索すると、999件以上ある!
 タッチ だと85件 タッチスクリーンのコントロール の項目に、
「長方形の描画による、波形ズームまたはゾーン・トリガのセットアッ プ
」 つまり、ゾーン・トリガ のことだとわかる。
 画面が掲載されているのだけど、英語なんだ。日本語のマニュアルで、画面は英語って、なんだか、やる気のなさを感じる。
 で、これだけで終わっている。
 zone 1 : Must Intersect
  zone 2 : Must Not Intersect


 どっちかを選べと。ゾーン・トリガで検索する。ここだけしかない。がーん!
 オシロでは、日本語表記。

 ゾーン1:交差必須
 ゾーン1:交差不可

 交差必須 で検索すると、ゾーン修飾トリガ という項目が見つかる。いいかげん、アメリカのテクニカルマニュアルのライターの質も地に落ちたって感じがする。

 交差必須 交差不可 とは、何がなにと交差していることを望んでいるのでしょうか?
説明があってしかるべきだと思うけど。

 この4時間、SW電源の出力を見ていた。


 なんだか、低い周波数の周期波形が見えている。すごく高い周波数のノイズもいろいろと混じっている。さすが5Gサンプリングの威力。なんでも取り込んでいる。

 やったね。 FFTですんなり読めるほどノイズに周期性はないのだけど、これだけ止まった波形が出れば、周波数も読める。
 しかし、これって、どこかに触ったら、波形が止まったのだけど。。。どこだっけ。

 ゲーティッドFFTとゾーンタッチトリガというこのオシロの機能をうまく使って、必要な情報が取り出せた。
 安物オシロだったら、高いほうは見えないので、最初から、のこぎり波が見える!というはなしは別。

 ついでに言うと、画面上のhelpで出てくる用語も、また違っている。こまったちゃんである。
 

2016年1月10日日曜日

またまた真空管アンプ 6V6シングル

 chorale社 6V6シングル・アンプ。昔は1万円前半で販売していたようだが、年末に入手した価格は18000円ほど。6V6というのは互換球なので本当ではない。



 周波数特性で、音の良しあしが分かるはずもなく。Analog Discovery 2で測定。



 Mac Mojo 6V6という構成で聞いているけど、これでもいいんじゃないかという音作りがされている。