2013年2月24日日曜日

設計が元から違う

 60年代、日本の電磁鋼板の品質が上がった。それは良いことだけど、B-Hカーブがどうなったのかは知らないけど、たぶん、鉄損が減って、有効な電力が取り出せるようになったと想像できる。それは良いことだ。
 しかし、だからと言って、オーディオ用のトランスとしてよいのだろうか。電流波形はより急峻になっていないだろうか、とか心配する。日本でPFCの改善回路を入れろって、電力会社は言わなかったのはなぜだろう。
 EUやアメリカの電源トランスは、電流が流れなくとも熱が出る。という時代があったそうだ。そういうのを日本で出荷していたら、誰も買ってくれない。設計の基準が違う。感情で対応するのか、理詰めで納得するのか。どちらが良いのかは、時代背景も違うし、どっちがいいんだろうか。
 でも、音が良いというトランスはその時代のものらしい。産業用の要求とオーディオ用は設計が違ってもおかしくない。
 半波整流の音が良い。半波整流では、半波ごとにトランスが飽和してしまう、効率の良くない方法で、電流が少ないときにしか使われない。飽和すると、きっと高周波ノイズがまき散らされる。その結果、ひずみが増える、そして適度にひずんだ音が良く聞こえる。ハッピー。

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